コラム
マルチタスクは非効率
みなさんは「マルチタスクな人」に憧れはありますか?
色々なことを同時に進められる人は、とても効率的に見えますよね。
ですが、人はマルチタスクが不可能だという考え方もあります。
集中力を発揮するためには「シングルタスク」で作業することが大切です。
今回は、「シングルタスク」の考え方をご紹介します。
■ 人は1つのことしかできない
人はマルチタスクをすることはできません。
マルチタスクと考えられている行為は、次から次へとタスクを切り替えているだけなんです。
タスクの切り替えには0.1秒もかからないため、その遅れに気づくこともありません。
しかし、わずかな切り替えコストが積み重なることで、集中力や生産性が低下してしまいます。
優先順位をつけずに複数作業を同時に進めようとすると、脳が圧迫されてしまいます。
結果として、マルチタスクによってストレスが増加することもあります。
集中力を発揮するためには、「シングルタスク」が不可欠です。
人は、1つの物事に没頭した時に「フロー状態」に入り込み、心地よく作業が出来ます。
例えば、ゲームをしているとき、周りが見えなくなり、集中力が増加した経験はありませんか?
人は、フロー状態で集中力が増し、最も高い能力を発揮できます。
マルチタスクをしていると、フロー状態に入ることは不可能です。
シングルタスクを行うことで、最大のパフォーマンスを目指しましょう。

■ 集中力を高めるポイント
仕事で集中するための具体的な方法をいくつか提示したいと思います。
① 思い浮かんだことはメモに書き留める
作業中に思い浮かんだアイデアについて、その瞬間に考えてはいけません。
せっかくの集中力が途切れてしまうためです。
メモにひとことだけ書いて、すぐに目の前の作業に戻りましょう。
忘れる心配もありませんし、頭の中も整理され、集中力が保たれます。
② デスクの上を片付ける
デスクの上が散らかっていると、注意散漫の原因になります。
集中できる環境づくりのために、片付けは非常に大切です。
③ 仕事の予定を立ててから取りかかる
仕事前に今日の予定や主な作業を書き出してください。
また、やらなきゃいけないけど気が重い作業は朝イチで終わらせましょう。
重い仕事を残すと、そのことが気になって他の作業に集中できなくなります。
計画を立てて、先を見越して動けるようにしましょう。

■ 本当に能率が良いのは?
忙しい人ほど、マルチタスクをしていると思っている方もいるのではないでしょうか。
しかし、本当に能率よく働いている人はシングルタスクで仕事をしています。
人は自分を疲弊させ、すり減らします。
これは、自分が重要な人間だという認識に繋がるためです。
多忙であることと、自分が重要な人間であるという認識には、強い相関関係があります。
ですが、多忙だからといってマルチタスクにすることは生産性を下げます。
優秀な人ほど、フロー状態を上手に使って仕事を進めているのです。

■ まとめ
シングルタスクは、とても重要な考え方です。
効率が下がるように感じるかもしれませんが、急がば回れです。
高い集中力をもって、1つずつ作業することが、最も効率が良いのです。
意識を集中させるために、今最も大切なことを決め、責任を持って取り組む。
これが、シングルタスクの基本です。