コラム
学校では教えてくれない『お金』の話
「学校でもっとお金の勉強があればなぁ~」なんて思います。
古文・漢文、平安時代の文化よりも税金やお金について教えても良いのかな…なんて。
いきなり社会人になって、税金やお金について本番なのはちょっと大変です。
あくまで個人的な意見が中心ですが、よろしかったらご参考までに。
▼ 「お金を大切にしたい」という若い人が増えた?
最近の若い人は、お金をとても大切に使っているような印象を受けます。
いわゆる『コスパ』という考えを重視しているイメージです。
少し逆説的ですが、お金をコスパよく使うならただ手元にあるだけではもったいないです。
一つの意見としては、「お金を将来的に増やす」という視点で積極的に使って欲しいですね。
大事なことは『積極的に使う』ということ、それも「コスパ良く」です。
▼ お金の本質は『目的』ではなく『手段』
そもそも、お金の価値は『何かと交換できること』にあります。
貨幣の歴史の始まりです。
なので、お金そのものよりかは「何と交換するか」という交換相手の方が、お金より大事です。
つまりは、お金を稼ぐことはゴール(目的)ではなく、あくまでゴールのための手段です。
人はゴールがないと、なかなか頑張れません。
「とりあえず走れ!」と「10㎞走れ!」は、全然意味が違います。
稼いだお金で『何を達成するか』はとても大事。
そして、達成したことで『何を実現するか』はもっと大事。
お金を稼ぐ『目的(ゴール)』を、しっかり皆さん持っていますか??
▼ そもそもお金を『稼ぐ』ことは、悪いことじゃない
お金持ちのイメージって、日本だとちょっと悪く書かれることが多い気がしませんか?
でも冷静に考えると、お金を稼ぐことって全然悪いことじゃない…はずなんですよ。
例えば、税金。
稼ぐ人はたくさん税金を納めますが、それは誰かのためになっていますよね?
儲かっている会社には、雇用が生まれます。
たくさん社員を雇用できる会社は、悪い会社ですか?
…従業員にたくさん還元しているような給料の高い会社は、悪い会社なんでしょうか??
そもそも給料の源は、お客様からの支払いです。
それは「誰かの幸せの対価」です。
たくさん人を幸せにするから、給与が高い…それが本来自然なはずなんです。
▼ 正社員とアルバイトの違いで思うこと
学生時代に、アルバイトを経験している方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、アルバイトと正社員の給料は、明確に違うと私は思っています。
アルバイトの本質は時間の切り売りです。
時給○○円は、主に時間の対価に支払われます。
一方で、給料は価値の提供によるものです。
いわゆる顧客満足の対価に対して、支払われます。
世の中に良いことをして、顧客の「ありがとう」の対価に給料をもらう…。
この構図を考えると、給料が高いことが悪いことだとは思えないんですよね。
▼ 「お金があるから幸せになれる」は、残念ながら違う
お金をたくさん肯定してきましたが、勘違いして欲しくないのは『お金があれば幸せ』です。
お金に出来ることは『不幸を避けること』がメインです。
・ 「病気に備えた蓄え」= 治療に専念できる
・ 「挑戦に備えた貯金」= 仕事をやめても生活できる
・ 「必要な時の備え」= 誰かの応援のために
確かにお金があると辛い時の助けになるのは、間違いないです。
なので「お金が無くても幸せ」はウソだと思います。
大事なことは「お金がどれだけ必要か」を理解して、「必要な分」をしっかり蓄えることです。
▼ お金が貯まれば「幸せ」ではない
ここまでご覧になって「お金」について、何か考えが変わりましたでしょうか?
もう一歩踏み込んで、好きな人も多いかもしれない『貯金』について書いていきます。
お金は不幸を避けるために必要で、貯めることに否定の気持ちはありません。
でも『貯めることを目的』にするのは、少し違う様に感じています。
お金持ちの人も、一般の人も割合は違いますが人生で一番お金持ちの時は一緒らしいです。
それは、自分が人生を終える時です。
でも、それってすごくもったいないことじゃないでしょうか?
いろいろ我慢して貯めたお金を使うことをしないなんて…。
・ 食べたことのないおいしい料理
・ 見たことのない世界への旅行
・ 好きなアーティストの参加するフェス
お金を使うことに、決まりはありません。
自分の人生を豊かにするものにお金を使うことは、誰にも否定できません。
お金をしっかりと稼いで、本当に必要なものと積極的に交換しましょう。
▼ さいごに
採用コラムに「お金」の話は、少し意外だったかもしれません。
ただ、社会に出ていきなりお金を正しく「稼ぐ」「使う」って結構大変なんですよね。
私はもともと金融機関に勤めていたので、お金のことは少し他の人より知っています。
…また、今回の様に「お金」について書いてみるかもしれません。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。