コラム
ロジカルシンキングの考え方
最近、こんな悩みを聞きました。
「一生懸命話しているのに、なぜかみんなわかってくれない」
私は「相手に伝えるために話せていないのでは?」と感じました。
自己満足な説明をしてしまう人は、たくさんいます。
皆さんは相手が理解しやすい伝え方ができていますか?
■ コミュニケーションは論理的に
効果的な伝え方のひとつにロジカルシンキング(論理的思考)があります。
ロジカルシンキングを一言でまとめると、
十分な「ストーリー」と「広さ」と「深さ」
と表現できます。
感情だけではコミュニケーションは上手くいきません。
それぞれのポイントについて、具体的に説明していきます。
■ ストーリーの作り方
十分なストーリーを組み立てるには、
根拠と理由の繋がりをしっかりと意識する必要があります。
「それはなぜ?」という左から右への論理
「だから何?」という右から左への論理
この2つの関係を普段から意識しましょう。
これができていないとどうしてそういう考えになったのか?
というのが伝わりにくくなってしまいます。
■ 主張をしっかり支えるには?
左から右への意識が出来たら、次は理由・根拠の増強です。
主張をより通じやすくするためには「広さ」と「深さ」の両方が必要です。
上の画像にあるように、1つの主張に対して1つの理由しかない人が多いです。
「広さ」とは、2段階目で自分の主張を強める根拠や理由のこと
「深さ」とは、3段階目で根拠や理由をより細かく説明すること
これらはどちらも最低3つは挙げられるようにしましょう。
■ 必要な深さは、人それぞれ
上の画像にある「みんな散歩をしよう」という主張を例に挙げます。
「散歩は仕事に貢献」に深さがなく、以降の右側の説明がなかったとします。
「散歩」と「仕事」に繋がりがみえない人が多いと思いますが、
深さがあることによって、主張がしっかりと支えられています。
ただ、人によってはこういった知識を事前に持っている人もいますし、
どうしてモヤモヤが解消されるの?というようにそれ以上の深さを求める人もいます。
誰に向けた説明なのかという具体的な「相手」を意識してみてください。
■ 大切なのは相手が理解してくれるか
聞き手によって理解力や欲しい情報は異なります。
「誰にでもわかるように」を意識
「自分が言いたいことだけ」を伝えない
「伝える必要のない情報」もある
論理的な説明をすることが大切ですが、
説明をするということは、必ず相手が存在します。
論理的思考の正解は相手によって常に変わるので、柔軟に考えてみてください。
■ まとめ
ロジカルシンキングが上手くいくと、話に説得力が増します。
説得力は相手の心を動かすために必要です。
伝え方や考え方の工夫をすることによって、説得力をコントロールできます。
繰り返しになりますが、大切なのは相手をしっかり考えることです。
効果的なコミュニケーションを取れるように練習してみてください!