コラム
学生時代の経験はそのままでは社会で活用できない
「学生時代の強みが社会では通用しない」という話を聞いたことがありますか?
みなさんが強みだと感じていることが、社会に出た途端、評価されなくなることも。
「学生時代に過ごしていた世界」と「社会」は大きく異なります。
学生時代の強みを、仕事で求められる能力へシフトすることが大切です。
社会人になる前の心の準備として読んでいただければと思います。
■ 強みの評価には基準がある
「リーダーシップがある」「努力できる」
これらを強みと感じている人は多いと思います。
ですが、社会ではそれらの強みが簡単には評価されないこともあります。
「学生時代のリーダーシップ」と「部下を動かす力」は別物だからです。
同じ目標を持つ仲間に発揮していたものは、そのまま組織では使えません。
また、「努力できる」ことも大切ですが、社会では過程ではなく結果が求められます。
結果の伴わない努力は、意味がないものと評価される場合も。。。
社会では「その強みがどのような価値を生むのか?」を軸に評価します。
「自分の強み」と「社会が求める強み」
これらの違いを理解し、環境に適応させていくことが大切です。
面接では、将来どのように活躍するかをイメージして面接をしています。
強みを生かした将来像を考えて、アピールしてみてください。

■ 100点より60点が評価される
学生時代は、試験の点数やレポートの完成度で評価されると思います。
そのため、多くの人が「100点を目指す」という思考に慣れています。
しかし、仕事の現場では、必ずしも100点が求められているわけではありません。
60点の完成品を早く出し、フィードバックをもとに修正する姿勢が重要です。
上司も部下の進捗が気になりますし、早めに相談することで大きな修正も発生しません。
方向性の確認が取れることで、上司も仕事を進めやすくなります。
テストであれば、勉強次第で100点を取れるかもしれません。
しかし、仕事ではそのときの状況や感情によって、100点の基準が変わります。
そのため、最初から100点を目指さずに、早めに確認をすることが大切です。
これは、学生時代の感覚とは大きく異なり、多くの新入社員が直面するギャップです。
人に頼ったり相談したりすることが大切なので、覚えておきましょう。

■ 強みを仕事で活かすには?
仕事の場でも、学生時代に得意だった能力は強みになります。
勉強、プログラミング、設計、ものづくりの技術など・・・
ただ、これらの能力を仕事に活かして、成長させることが大切です。
学校で学んできたことを何も変えずに仕事で活かし続けることはできません。
仕事のほとんどで、新たな知識を必要とします。
自分を過大評価し、新しいことにチャレンジしない方が一定数いるのも事実です。
新しい技術やトレンドに適応することで、価値を生み続けることができます。
今ある能力を活かして、さらに成長することが会社にとっての利益に繋がります。
高い評価を得られる人材になるためには、今持っている強みに固執してはいけません。
自分の強みが他の業務に活かせないか、もっと応用できないか考えることが大切です。
そして、新しい強みを作り続けましょう。

■ まとめ
学生時代の強みは、環境に適応できる形にアップデートが必要です。
社会の評価軸を理解し、自分の強みをどう活かせるか考えると、見せ方も変わります。
自分はどういう人材に見られたいのか?
ということを意識しながら、強みを表現しましょう。
社会は学生時代にはない、新しいルールばかりの世界です。
自分がどう活躍できるか考え、柔軟に成長していきましょう。