コラム
~「無駄か?」と考えることが無駄ということ~
コラムを書くにあたって、いろいろと情報を集めると感じることがあります。
「最近の人は、無駄なことが嫌いだな~」…と言うことは、その中の一つです。
「効率的に」とか「コスパよく」と言うことが、皆さん結構好きみたいです。
もちろん、それが特別悪いわけではありません。
…しかしながら、それが善と言うわけでもないと私は思っています。
今日は、そんなお話です。
▼ 『効率化』に囚われすぎると、全てが『無駄』となる
「これは無駄だ!」と思うことは、一体どんなものがあるでしょう?
周りに聞いてみると…
・ギャンブル
・動画視聴
・タバコ
・数学の授業
…と、書ききれないくらい理由が出てきました。
理由を聞いていく中で感じたのは、全ての事柄に無駄な要素がありそうということです。
その観点でいくと
・食事
・仕事
・睡眠
こんなところも、無駄になってしまいます。
「どうせお腹が空く」とか「どうせ眠くなる」という理由で、効率化しますかね…?
効率化をひたすら目指していくと、何もすることが出来なくなってしまいます。
…それってどうなんですかね?

▼ そもそも、無駄を省いてどうしたい?
1日は、24時間しかありません。
これは、誰であっても一緒です。
「時間を有効に使いたい」という観点は、もちろん大切だと思います。
時間効率を上げる家電なども、売り上げを伸ばしていますしね。
ただ、大事なことを「無駄を省いてどうする?」ということだと考えています。
…効率化して得た時間を、一体どのように有効に使うのでしょうか?
前述したとおり、無駄を省いて費やす行動も理論的には「無駄」です。
「無駄を省いて、無駄を増やす」という堂々巡りです。
ですので効率化について追い求めすぎる姿勢には、少々疑問を感じます。
時には費やす時間にも、大いに意味があると思っています。
…いかがでしょうか?

▼ 生きることとは、無駄を楽しむこと
私なりの結論は、記載の通り『生きることとは、無駄を楽しむこと』にあります。
この世の中には、無駄がたくさんあります。
ですが、あなたが無駄だと思うことは、他の人には大切な時間かもしれません。
他の人が無駄だと思うことは、あなたにとって大事なことかもしれません。
ですので全てのことに「無駄かどうか」という視点を常に持つ必要は、ないと思います。
「~が足りない!」となった時に見つめ直す…ぐらいで、ちょうどいいでしょう。
好きなことを見つけて、好きなことに打ち込むことが出来ればそれだけで人生は幸せです。
それが、まさに『無駄を楽しむ』という考え方です。
他の人がどう思おうと、そんなことは関係ないのです。

▼ さいごに
効率化、コスパについて話す人が増えていることは事実です。
ただ、その理由についての回答はあまり聞きません。
効率化が『目的』になると、人生にコクが出ません。
効率化は、自分のやりたいことを行うための『手段』のはずです。
まずは、あなたの「やりたいこと」を見つけた方が、良いのかもしれませんよ。
何より、人生を楽しみましょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。