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コラム

話を引き出せる「聞き出し上手」になろう

「聞き手としての立ち振る舞いを磨く」

社会人になり、最初に与えられた目標でした。

そして、聞き手に大切なのは話を聞き出す能力。

つまり、聞き出し上手になることが重要です。

「話し上手」「聞き上手」そして「聞き出し上手」

を比較しながらポイントを書いていきたいと思います。

■ 「話し上手」の強み

皆さんの周りに話し上手だなぁと思う人はいますか?

こんな特徴を持ってる人は話し上手と言えます。

自分の考えや意見を伝える場面において強みを発揮するタイプです。

でも、相手の意見を深く引き出す場面はちょっと苦手かも…

つい一方的なコミュニケーションになってしまうので、

相手のニーズ、本音、感情を読み取りながら必要な情報を与えることが大切です。

■ 「聞き上手」の強み

悩んだ時に気づいたらこの人に相談しているってことありませんか?

それは聞き上手な人の特徴です。

・相手に対する共感力が高い

・受け身の姿勢で相手に安心感を与える

・信頼関係を築くのが上手い

聞き上手は共感したり理解を示すことが得意です。

相手の話を優先してしまう傾向があるため、

自分が何を聞きたいのかが相手に伝わりにくくなってしまいます。

ただ聞いてあげるのではなく、

相手がより話しやすくなる状況を作ることが大切です。

■ 直接聞くのは意味がない

話すか聞くかだけではありません。

相手に必要な情報を与えつつ、自分のニーズも満たせるのが聞き出し上手です。

「気になることがあったら質問しながら話せばいいんだ!」

と思った人もいるかもしれませんが、それじゃ少し足りないんです…

情報を与えたり聞いたりする中でNGなのは直接聞くということ。

なぜなら、直接聞くと嘘をつかれる場合が多いからです。

たとえば、第一志望の会社の最終面接で

「うちの会社は土日の出勤もたくさんあるけど大丈夫だよね?」

なんて聞かれても、つい「大丈夫です!」って答えてしまいませんか?

休みが多いことを優先して就活していても、こう答えてしまう人がいるんです…

■ 上手に聞き出すコツ

まず、相手に情報を聞かれていることに気づかせないことが重要です。

さっきの就活の例を少し工夫して質問すると、

・就活の軸で休みって何番目くらいに重要?

・私は毎日でも働きたいって思うんだけど、正直どう?

反射的な「大丈夫」を避けて、休日に対する価値観を聞くイメージになります。

休日、土日出勤の質問を後からされても反射的には答えにくくなります。

聞き出す方法をいくつか挙げると、

・直接聞かない

・第3者(友達、会社の人、後輩)の話にする

・マウントを取らせて気分を良くさせる

・あえて逆の立場を名乗る

自分の悩みだけど「友達がこんなことで悩んでて…」と言ってみたり、

わからないふりをして色々と教えてもらったり、

あえて間違えたことや、少数派に立って訂正させてみたり、、、

応用して色々な場面で試してみてください!

■ 意識し過ぎは禁物!

とはいえ、相手の興味を惹きつける話し方は必要ですし、

共感をしなくて良いというわけではありません。

共感理解期待値のバランスを上手にとりましょう。

理解していることを伝えるには相手の話を一言でまとめることが効果的です。

共感と理解が上手にできれば、相手はより多くの情報を提供したくなります。

また、多くの人から意見を聞きすぎると過度な期待をさせてしまします。

聞く姿勢のみに偏らないように気をつけましょう。

■ まとめ

聞き出し上手は相手の感情を上手くコントロールします。

また、話したり、聞いたり、聞き出したりを使い分けることも大切です。

直接聞いても、本当に聞きたい答えは返ってきません。

聞き出し上手になるには直接聞かないことが重要なポイントです。

欲しい答えをゲットするゲーム感覚で練習してみてください!

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